家の歴史に思いを馳せて これからを快適に住まう
2階には約50畳の大広間があったという広大な日本家屋を、現在の3人暮らしに合わせて建替え。建替えの要望は「旧家にあったものを再利用して、風格のある家に」でした。代々受け継がれてきた建具や調度品を随所に取り入れ、家の歴史を今に伝えています。
目を見張るのは、表玄関を飾るケヤキの床柱。化粧垂木の玄関ひさしをくぐると明るい土間が広がり、小上がり和室でお客様を迎えます。円窓からの光で建具の家紋が際立ち、網代天井に琉球畳、掘りごたつのしつらえは、風格の中にも和みを感じさせてくれます。社交的な奥様のためにつくられたこの和室はLDKと行き来しやすく、戸を閉めればプライベート感ある個室になり、ご友人との話に花が咲きます。「冬、暖かい家」はご家族のたっての希望。高気密・高断熱工法と床暖房で、家の中はまんべんなく暖かく、きれいな空気が流れます。水廻りには最新設備を導入して快適さを追求。脱衣所からキッチン、勝手口へのスムーズな動線で「洗濯物を干すのが楽になりました」と喜ぶ奥様。
家業である農業用の裏玄関も設置して、家事動線、来客動線ともに確保され、ご家族は暮らしやすく、近しい人たちは集まりやすくなりました。匠の技で歴史をつなぎ、人生と時間を楽しむ家の完成です。
広すぎる家を冬暖かく、コンパクトに
先代から受け継いだ家は3人で暮らすには持て余すほど大きく、震災による破損もあり、平屋への建替えを決意しました。取り壊す旧家にあるものはできるだけ残して、冬も暖かい家をリクエスト。キッチンなどの水廻りも最新設備にして、暮らしも快適になりました。
思い出の品々を再利用 人が集う風格ある家に
旧家の風格を残すために、先代が大切に使ってきたものを「和の意匠」として再利用。また、来客が多いということで、玄関に面した小上がりを提案しました。打ち合わせに1年、施工に210日をかけて、納得いただける家づくりができました。
総費用約4,000万円
・施工期間/210日
・建物/戸建て
・工事面積/217㎡
・家族構成/3人(ご主人、奥様、お子様)
・築年数/50年
- 使用したパナソニック設備建材
- ・システムキッチン「ラクシーナ」
・カップボード「ラクシーナ」
・システムバスルーム「オフローラ」
・洗面ドレッシング「ウツクシーズ」
・収納「キュビオス」
・玄関収納「コンポリア」
・床材「アーキスペックフロアー」
・給湯器「エコキュート」