暮らしやすさも考慮したヴィンテージリノベーション
美しく時を重ねてきたヴィンテージマンションの価値をそのままに。今回のリノベーションでは、奥様のご希望でお部屋全体をパリのアパルトマンをイメージしました。広いリビングから続くフロアに、インナーテラスを設置。1年を通して陽光が降り注ぎ、奥様の読書やカフェタイム、お子様と過ごすひとときをあたたかく包みこみます。レンガ造りだったテラスの壁は、あえてその質感を残しながらヨーロッパの邸宅を思い起こさせる上品なグレージュの塗料を重ね、古いものが持つ深い味わいを演出しました。ご家族の生活動線を考慮し、ヴィンテージに馴染むつくり付けの家具も配置。奥様が厳選した多治見の白いタイルが輝く清潔感あふれるキッチンも、奥様が最も使いやすい幅や高さになるように、細かい部分まで検討を重ねました。明るく開放的な空間と、壁一面の大きな窓から見える、住み慣れた街の季節の移ろいが、ご家族はもちろん訪れるお客様も笑顔にします。
使い方が多様なインナーテラスがお気に入り
新しい物件よりヴィンテージに興味がありました。真鍮のドアノブやシャンデリアなど当時のものを活かしながら、現代風にアレンジを希望。ご提案いただいたインナーテラスは、子どもとゆっくりしたり、洗濯物を干したり、その時々で用途を変えながら使っています。
ヴィンテージとの美しい調和を目指して
昭和に建てられた歴史ある建物のよさを活かし、エントランスや共用部分と室内との調和を大切にしました。丸みをつけた飾り棚や、リビングの壁に合わせてテレビ台を製作するなど、雰囲気を壊さないように部屋づくりをトータルで考えました。
総費用約1,390万円
・施工期間/90日
・建物/マンション
・工事面積/123.35㎡
・家族構成/3人(ご主人、奥様、お子様)
・築年数/45年
- 使用したパナソニック設備建材
- ・システムキッチン「ラクシーナ」
・洗面ドレッシング「Lクラス ドレッシング ラシス」
・照明器具