インテリアの決め手はある音楽番組
ヴィンテージ感あふれるインテリアに、むき出しになった配管やスポットライト。「お店みたいとよくいわれるんです」と嬉しそうに話す奥様。
M様ご夫婦が、マンションをフルリフォームしたのは昨年のこと。当初は、新築を検討していたものの、なかなか土地が見つからず、旧知の仲だった担当者に相談。ご主人の住まいの希望を叶えるには、予算的にも中古マンションをリフォームした方がよいとアドバイスを受けました。タイミングよく奥様の実家近くのマンションの最上階に、眺望のよい物件を見つけて早速購入。本格的なリフォームプランの打ち合わせが始まりました。
部屋のイメージの決め手になったのは、ある音楽番組のスタジオセットで、「ブルックリンスタイルのインテリアが格好よくて。〝これだ!〟と思って録画し、この雰囲気でリフォームをお願いしますと手渡したんです」とご主人。こうしてできあがった空間は、イメージ通り。ベランダから部屋を眺めるのが、至福のひとときだといいます。
ブルックリンスタイルと愛犬への気づかい
夫婦ふたりとワンコたちとの暮らしは、「個室はいらないし、普通じゃつまらないよね」とご夫婦の意見が一致し、間取りを3LDKからLDK+ベッドルームに変更。さらに「ブルックリンスタイル」のインテリアをリサーチし、間仕切りをガラスの引戸に、ベッドルームは天井を一段下げて、床と同じ木目柄の天井板を設えました。おかげで空間にメリハリが生まれ、普通のマンションでは得られない開放感を感じられるようになりました。
ワンコたちへの気づかいも忘れてはいません。以前の住まいでは、フローリングが滑って膝に負担がかかっている様子だったので、床にボルドーパインの無垢材を採用し、さらに爪の引っかかりがよいようにブラッシング仕上げにしました。
マンションリフォームは、構造上の問題なども出てきます。階下への防音対策や最上階ゆえに出てきた天井の断熱材、壁を撤去しようとしたら配管が…など。でも「そうしたリフォームの過程も楽しかった」とM様は楽しそうに振り返ります。床は、高さを一段上げて電気配線や配管のスペースに。断熱材や配管は、あえてむき出しのままペイントしました。構造もインテリアに取り込むラフな仕上げで、憧れのブルックリンスタイルを実現させました。
愛知県 M様邸
楽しく暮らす姿を想像しながらお客様とイメージを共有していくのがリフォームの醍醐味です。こだわりは、プランの中に5つ以上の見せ場をつくること。第三者に「この家、いいね」といってもらえると嬉しいし、それがお客様の満足にもつながると考えています。
総費用約930万円
・施工期間/約60日
・建物/マンション
・工事面積/80㎡
・家族構成/2人
・築年数/19年
- 使用したパナソニック設備建材
- ・システムバスルーム「FZ」
・洗面ドレッシング「ラシス」
・全自動おそうじトイレ「アラウーノ」
・照明器具