建物種別 | 戸建て |
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改修規模 | 建替え |
築年数 | 築47年 |
施工期間 | 約180日 |
地域 | 長野県 |
家族構成 | 父+夫婦+子供2人 |
テーマ | 二世帯、自然素材、広々 |
ダイニングキッチンも回遊できるように設計。IHにして掃除がラクになったと奥様も満足。
家が寒く、冬は憂鬱だと話されていたS様。現場見学会でご覧になった無垢の床を気に入られ、築50年の家をお父様との二世帯住宅として建替えられることに。普段は各々のペースで暮らし、休日は一緒に食事を楽しめる、ゆるやかにつながる住まいになりました。
無垢材ならではの肌触りを味わっていただけるよう、住まい全体の床に長野県産のカラマツを使用。2階リビングの天井には杉の板を貼りました。天井高はやや低めの2150mmながら、傾斜のある天井を組み合わせて平天井とのバランスをとり、広びろ感じられるよう計算。ソファーや畳に座ったときに心地よい視界になるよう工夫を凝らしたので、のびやかな空間になりました。天井の美しい木目を存分に楽しめるよう、照明もデザインして壁面に設置。また、窓外の日除け戸は、大工さんが羽根の角度を工夫した力作。夏の日差しを遮り、冬の陽光を取り入れられる設計で、外から見えにくいプライバシー効果も兼ね備えています。部屋側にはすべての枠の寸法が同じ「吉村障子」をつくり、細部まで美しさにこだわりました。
これだけの開放感ある空間ながら、断熱材をしっかり入れてトリプルサッシの窓にしたことで、2階の冷暖房器具はリビングのエアコン1台だけ。窓際にいても寒さ暑さをあまり感じることなく、夏の猛暑でも室内は快適そのものだったそう。冬は寝る前に暖房を消しても、寝室の扉を開け放っておけば、朝起きたときに寒さを感じないと驚かれています。しかも、補助金を活用して8.4kWの太陽光発電システムを搭載。切妻屋根の南側だけの設置にも関わらず、高断熱仕様によりゼロエネルギー住宅を実現しています。
本棚やデスク、収納などは、オーダーの造り付けに。畳の下にある空間もすべて収納スペースなので、モノの定位置を決めてたっぷりしまえ、部屋が片付きます。ランドリースペースでは、天候を気にせず洗濯物を天井近くで部屋干しできるので、とっても便利。床面と天井近くの温度差が小さく、洗濯物の乾きが早いのも喜ばれています。すっきりした空間で、お子様ものびのび走り回れる広さ。自然素材につつまれたリビングで、家族団らんを楽しんでおられます。