既存の梁や柱を活かすことで、家が建った約180年前の和室の姿が思い浮かびます。
S様邸は、築180年以上。長い歴史を刻んできたその住まいは、「あちこちから隙間風が入り、冬はとても寒く、どれだけストーブを焚いても暖かくなりませんでした」とS様が振り返るように、寒さと老朽化が最大の悩みでした。快適で安心して住めるようにと、S様はリフォームを決断。古民家と現代建築を融合させる計画を立てました。何部屋もあった和室は減築し、断熱材を敷き込んで断熱性をアップ。土間コンクリートを打ち、耐震補強も行いました。また、以前から使われている立派な柱も再利用。歴史の風格漂う室内からは、玄関ホールのモニュメントが大きな一枚絵のように見え、圧巻のひと言です。「お客様に『料亭みたい』と言ってもらえます」とS様はうれしそうに教えてくれました。