建物種別 | 戸建て |
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改修規模 | 建替え |
築年数 | 築47年 |
総工事面積 | 約200m2 |
施工期間 | 約180日 |
総工事費 | 約4000万円 |
地域 | 長野県 |
家族構成 | 父+夫婦+子供2人 |
テーマ | 二世帯、自然素材、広々 |
河川敷のアカシア越しに飯綱山を臨む、西側の眺望を最大限に活かすため、リビングを2階南西に配置。小上がりの琉球畳で、寝転んだり、遊んだり。窓から陽光が差し込む、明るい団らん空間になりました。
木目と白い自然塗料のコントラストが美しい天井。傾斜と水平を組み合わせた造形美も魅力です。大工仕事の技が光る日除け戸と吉村障子で開けても閉めても美しく。
枠の境目が目立たず、まるで1枚の障子のように見える「吉村障子」。
北信五岳や千曲川の土手の木に多くの鳥の巣が見えて、自然が感じられます。
無垢の木のぬくもりを肌で感じられる上質な住まい。
階段を上がったら廊下をぐるりと回遊できる。階段側は、しまうものに合わせた造り付けの収納。
ダイニングキッチンも回遊できるように設計。IHにして掃除がラクになったと奥様も満足。
キッチンと居間、和室を融合した父様の部屋は、床と畳の段差をゼロに。普段はご自身でお料理も。
信州の厳しい寒さ、暑さを和らげてお父様の生活スペースとゆるやかにつながる二世帯住宅に。
杉板が美しい外壁は、2階の色鮮やかな日除け戸がアクセントに。2階の庇を90cm出して、外壁の保護にも配慮しました。
家が寒く、冬は憂鬱だと話されていたS様。現場見学会でご覧になった無垢の床を気に入られ、築50年の家をお父様との二世帯住宅として建替えられることに。普段は各々のペースで暮らし、休日は一緒に食事を楽しめる、ゆるやかにつながる住まいになりました。
無垢材ならではの肌触りを味わっていただけるよう、住まい全体の床に長野県産のカラマツを使用。2階リビングの天井には杉の板を貼りました。天井高はやや低めの2150mmながら、傾斜のある天井を組み合わせて平天井とのバランスをとり、広びろ感じられるよう計算。ソファーや畳に座ったときに心地よい視界になるよう工夫を凝らしたので、のびやかな空間になりました。天井の美しい木目を存分に楽しめるよう、照明もデザインして壁面に設置。また、窓外の日除け戸は、大工さんが羽根の角度を工夫した力作。夏の日差しを遮り、冬の陽光を取り入れられる設計で、外から見えにくいプライバシー効果も兼ね備えています。部屋側にはすべての枠の寸法が同じ「吉村障子」をつくり、細部まで美しさにこだわりました。
これだけの開放感ある空間ながら、断熱材をしっかり入れてトリプルサッシの窓にしたことで、2階の冷暖房器具はリビングのエアコン1台だけ。窓際にいても寒さ暑さをあまり感じることなく、夏の猛暑でも室内は快適そのものだったそう。冬は寝る前に暖房を消しても、寝室の扉を開け放っておけば、朝起きたときに寒さを感じないと驚かれています。しかも、補助金を活用して8.4kWの太陽光発電システムを搭載。切妻屋根の南側だけの設置にも関わらず、高断熱仕様によりゼロエネルギー住宅を実現しています。
本棚やデスク、収納などは、オーダーの造り付けに。畳の下にある空間もすべて収納スペースなので、モノの定位置を決めてたっぷりしまえ、部屋が片付きます。ランドリースペースでは、天候を気にせず洗濯物を天井近くで部屋干しできるので、とっても便利。床面と天井近くの温度差が小さく、洗濯物の乾きが早いのも喜ばれています。すっきりした空間で、お子様ものびのび走り回れる広さ。自然素材につつまれたリビングで、家族団らんを楽しんでおられます。
信州の厳しい寒さ、暑さを和らげてお父様の生活スペースとゆるやかにつながる二世帯住宅に。