台所・居間・和室の壁を撤去して生まれたL字型ののびやかな空間でくつろぐひととき
抜けない柱は筋交いを渡し、空間のアクセントに。畳コーナーには丸いペンダント照明、
リビングには6つのLEDダウンライトを配置しました
畳コーナーには藍色の壁紙を、パソコンコーナーにはレッドの壁紙を採用し、個性的な空間に。パソコンコーナーはリビングからは見えない位置に配置。引戸の丸い採光部が奥の寝室へリビングの光と気配を伝えます
型にはまったプランでなく、自分らしいスタイルで暮らせるようにと考えられたH様。そのために新築でも賃貸でもなく、中古住宅を買ってリフォームするという方法を選ばれました。そうして見つけた築27年の家は、1階が台所、居間、和室2室というひと昔前の間取り。「夫婦でほっこりできる空間に」という夢をかなえるため、間取りから空間を再構築し、自分たちらしさを追求することに挑戦しました。まず、冬の寒さに備えて壁・床・天井の断熱材を入れ替え、窓も断熱サッシへと変更して、基本性能をアップ。ゆったりと過ごすためには広い空間が必要と考え、独立した台所の壁を撤去してリビングとつなげ、和室は畳コーナーに姿を変えながら、リビング空間に取り込みました。キッチンから畳コーナーまでがL字型につながる、広いのびやかなLDK。その畳コーナーには藍色、パソコンコーナーにはレッドの壁紙を選んで、さらに個性的に。テレビで見た藍染め紙を壁に貼った和室が一目で気に入り、「和室は藍色」と決められていたそう。提案された様々なカラーバリエーションの中から選んだのが、北海道の自然を思わせる落ち着いた色の組み合わせでした。「設計者が主張しすぎず、私らしさを引き出してくれました。中古リフォームならではの高い自由度で実現した広い空間は、居心地がよいですよ」と話されています。