建物種別 | 戸建て |
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改修規模 | 全面リフォーム |
築年数 | 築158年 |
総工事面積 | 約267m2 |
施工期間 | 約140日 |
総工事費 | 約3270万円 |
地域 | 長野県 |
家族構成 | 2世帯6人(大人4人、子ども2人) |
開放感のある吹き抜けと天窓を設けた、陽光降り注ぐ明るいLDK。
古い梁をあらわしにて残すなど、158年の歴史が今も息づいています
LDKには吹き抜けを利用した薪ストーブと煙突を設置
家族を見守り会話を楽しみながらお料理も作れる、リビングとの一体感ある対面キッチン
玄関ホールにはトップライトを2ヶ所設け、採光もしっかり確保
棟梁として10数軒の家を建てた四代前の先祖の歴史を受け継ぐ家。お子様の小学校入学を間近に、地元に帰って同居を考えられたのが、この住まいでした。最初は建て替えも検討されたそうですが、「建物は古いが、家族の思い出が詰まったこの家を壊すのではなく、後世に残したい」という意見でまとまりました。
耐震補強は補助金も活用して基礎工事から実施。広い建物に対して採光部が足りないため、天窓を家の5ヶ所に取り付けました。客間2室は撤去して、陽当りのよい南面に面した家の中央部に大空間を創出してLDKに。年に数回訪れる客よりも毎日家族が過ごす場所こそ住まいの特等席にという想いから採用したプランです。低かった天井は梁をあらわしにして、リビングと玄関の上部は吹き抜けに。のびやかな縦と横の広がりを持つLDKで、日だまりに包まれた三世代の団らんの時間が穏やかに過ぎていきます。
かつては外と同じ防寒着を家の中でも着ていた室内環境が、壁や天井に断熱材を施し、窓に断熱サッシを採用することで、薪ストーブだけで家中があたたかい快適な住まいとなりました。150年を超える古民家の歴史を受け継ぎながら、新たな家族の物語が始まっています。