建物種別 | 戸建て |
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改修規模 | 全面リフォーム |
築年数 | 築150年 |
施工期間 | 約210日 |
地域 | 宮城県 |
家族構成 | 夫婦+子供2人 |
テーマ | 団らんキッチン、古民家再生、バリアフリー、自然素材、明るい部屋、オール電化、吹き抜け、耐震、広々、その他 |
天井を取り払い、壁を撤去して蘇った江戸時代末期の土間空間全景。高気密・高断熱により、厳寒の冬でも入った瞬間に温もりが全身を包みます。ご主人のかねてからの念願だった薪ストーブが絶えず燃やされ、この暖房だけで広い住まいのどこにいても均一の暖かさを実現。屋根に開けた天窓からは明るい光が入り、土間全体をやわらかく包みます。取り去った鴨居を玄関の框に再利用するなど、できるだけ廃材を出さない工夫も。万全の耐震補強も施して、将来にわたり安心して快適に暮らせる住まいになりました。
古民家の魅力とS様ご夫妻の人柄に惹かれ、竣工後の一年間だけで100名以上の来客があったとか。周辺の里山の豊かな自然を満喫した後は、お風呂でミスト浴を楽しんだり、オープンなキッチンでゲストもお料理の腕を振るったり。広い土間リビングで、ストーブの薪が弾ける音を聴きながら味わうお料理とお酒は格別だとか。「古き良き伝統建築と最新の設備が同居しているのが素晴らしい」と皆様が絶賛されるそうです。同家9代目となるご子息が「父と母が蘇らせてくれたこの家を、僕の代になっても大切に住み継いでいきたい」と語る姿に、ご両親は目を細めていらっしゃいました。
豊かな自然に囲まれたS様邸は、今から遙か百五十年前、江戸末期の建築とされる歴史ある建物。代々受け継がれる家に誇りを持つ一方、冬の寒さや結露に悩まされていました。一度は修復をあきらめたものの、高い技術を持つリファイン太白に出会い、その想いは一変。「古民家でも暖かい快適な暮らしができる」と、リフォームを決意されました。
近代につくられた間仕切り壁をなくし、かつての土間空間を彷彿とさせる大空間を再現。明治時代に張られたという天井を外すと、小屋裏には堂々たる梁組みが顕わに。屋根裏には内張断熱を丁寧に施し、北上川のヨシズを張りました。外壁は外断熱、窓はすべて断熱サッシにして、高気密・高断熱性能を確保。伝統的建築の本来の姿を美しく蘇らせながらも現代の性能をもって快適に暮らせる住まいが完成しました。