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リファイン大賞2015審査員クロストーク リフォームが暮らしに「できる」こと

約650点が集まった2015年度のリファイン大賞。日本全国から寄せられた個性豊かな作品を通じて、そこにはどんな特色や傾向が見られるのでしょうか。審査を担当していただいた3 人の審査員にお話を伺いました。

審査をしていただいた審査員の方々に、
評価の高かった作品のポイントをうかがいました。
創意工夫にあふれた「ひとつ先のリフォーム」とは。

審査員紹介
西濱 浩次さん

西濱 浩次さん
建築家
(株)コンパス建築工房 代表取締役

福澤 佳恵さん

福澤 佳恵さん
『SUUMOリフォーム』編集長

藤本 一彦

藤本 一彦
パナソニック(株)
エコソリューションズ社
デザインセンター 所長

※役職等は審査会当時のものです。

ますます高まるリフォームの平均レベル

藤本 近年、大規模なリフォームに耐えうる住宅、すなわち俗に言う「新耐震」の住まいがリフォーム適齢期を迎えています。結果的に、リフォームする躯体としてのクオリティが上がっている。躯体の質がよいのだから、住み継いで長く使おうといった傾向が強いように見受けられました。
西濱 リフォームが本当の意味で定着してきた、ということですよね。数年前は新築や建替といった選択肢が根強かったですが、リフォームで色々な希望が実現できることが一般家庭に浸透した。すなわち、リフォームに対する抵抗が年々少なくなってきているように思います。
藤本 優劣をつけるのが年々難しくなっていますよね。リフォームの平均レベルそのものが高くなっている。どの作品を見てもなるほどなあと思うような工夫がなされていることが多いですね。

お施主様のストーリーを汲み取っているか

福澤 私が特に重視しているのは、リフォームを希望されているお施主様の背景にあるストーリーです。どういった思いでご依頼されていて、その思いに対してどういった提案で応えているか、その先にどんな暮らしが見えるのか、といった見方ですね。
藤本 ひとつの事例の中に、お施主様のさまざまなストーリーというか、ご家族の物語みたいなものが感じられるのは、リフォームならではですよね。たとえばご先祖代々の造作材を再生して使うこともそうですし、そのご家族にしかわからない価値をいかに取り込んでいくかが大きな魅力だと感じます。
福澤 今年の作品では、高齢のお母様が住まわれているお宅で、別棟の息子様宅にあるお風呂を利用する時に、一度外を通らなければいけないと。そこで段差のない渡り廊下を設置した事例( P 40 ) がありました。
ご家族の思いにまっすぐ向き合う気持ちが提案の中からすごく伝わってきましたね。
西濱 中古で購入された木造家屋を、和のテイストをうまく残しながらリフォームしていた事例(P13)もありましたね。お施主様と提案する側、両方の好意が調和して反映された好例だと思います。

「沿った提案」ではなく「違った提案」がプロフェッショナル

西濱 マンションでは、2 戸がバルコニーでつながって1 戸としたような中古物件の空間をうまく活かしていた事例(P19)がありましたね。あれには感心しました。
藤本 間取りを大幅に見直して土間やワークスペースを設けたりと、かなり大胆でしたね。私も印象に残っています。大胆さでいうと築120 年の古民家をほぼ解体に近い状態で基礎から作り直した、スケールの大きな事例(P27)には驚きました。「リフォームでここまでできるんですよ」という選択肢を提示できることは大変意義深いものがありますね。
福澤 お一人暮らしになったのでお家が広すぎて減築したいと仰った方に、減築だとコストが高くなることから、今の間取りを生かしながら断熱や採光に配慮することで暖かく快適になり、お施主様もご満足されたという事例には感動しました。「そのお施主様にとって何が最適か?」を考え抜いて、ご希望に「沿った提案」ではなく「違った提案」ができるというのは、プロフェッショナルですよね。

リフォームはもう一度家にときめくことができる機会

西濱 生活環境が一変したお施主様に対して、どれだけ寄り添った提案ができるかもリフォームの大きな意義ですよね。車椅子生活になられた方のお宅を、動線を極力シンプルにして、家の中に出っ張りや高い位置の収納をなくした例がありました(P53)。目立った派手な提案ではないですが、こうした提案は見ていて嬉しくなりますね。
藤本 祖父母様の生前住まわれていたお宅を、休日に家族が集まれる家としてリフォームなさった例(P36)も、デザイン的にも美しくまとまっていて好印象でした。昨今言われている空き家活用のヒントにもなる、時流を見据えたいい例だと思いますね。
福澤 こうして全国から集まった作品を見ていると、つくづく、リフォームというのは「もう一度家にときめくことができる」機会になるのだと感じました。家が変わることで暮らしが楽しくなり、そこに住む方が元気をもらえる。
リフォームの力は大きいなと改めて感じましたね。

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