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審査員クロストーク 住まいの未来と、リフォームと。

審査をしていただいた
住まいのエキスパートにお集まりいただき、
最新のリフォーム事情を分析していただくとともに
これから求められるリフォーム像について語っていただきました。

住まいの多くが「リフォーム適齢期」を迎えつつある

西濱 今年は戸建て・マンション共に提案そのもののレベルが高かった。マンションそのものが一般化して6 0 年ほど経過しているわけですから、今後はさらにリフォームの需要が拡大するでしょうね。

藤本 収納が課題の一つですが、c m 単位での緻密な設計が施されているなど、限られたスペースをうまく工夫して、スペースを確保していた例が非常に多く見られた印象です。

住まいの多くが「リフォーム適齢期」を迎えつつある

西濱 リフォーム件数そのものが増加傾向にありますよね。これはつまり、1 9 8 1 年の新耐震基準以降に建てられた家が3 0年以上を経過していますから、多くの家が「リフォーム適齢期」にさしかかっているということではないでしょうか。

福澤 それまでの耐震基準では構造面でも老朽化が進み「建て替えよう」という発想であったものが、新耐震基準以降の建物であれば構造がしっかりしているので「リフォームで大丈夫だね」という発想にシフトしてきているんでしょうね。

家自体を「つなげる」という大胆な発想のリフォームが登場

家自体を「つなげる」という大胆な発想のリフォームが登場

福澤 印象に残ったのが「家と家をつなげたリフォーム」でしょうか。隣接する家を購入して家ごとつなげてしまおうという作品ですね。いくつかあったので、個人的にはかなり驚きました。去年は見られなかった傾向ですよね。

藤本 「隣を買ってジョイントする」というのは、かなり大胆で斬新な発想ですよね。一つの新しい手法ではないでしょうか。都市部に昔からある住宅地などでは、同じ形状の戸建てが隣接しているケースが多いですから、今後うまく活かせられればいいですね。

西濱 たとえば2棟をつなぐことで駐車スペースが確保できるようになるとか、ウッドデッキを敷いて広さを感じられたりだとか。住まい方のアレンジやスペースの作り方など、可能性を感じる提案ですよね。

藤本 かなり合理的とも言えますよね。居住スペースが増えた分、バルコニーやウッドデッキを増やすことは、ある意味、増築と減築がミックスされているわけですから。資産価値ということを考えると、やはり次の世代にとっても住みたくなるような家でないといけません。そういう意味では、これからのモデルとなる作品ですね。

「使いやすさ」の一歩先を見据えた提案が高評価

「使いやすさ」の一歩先を見据えた提案が高評価

福澤 それともう一つ、お施主様の顔が見えるリフォームと言いますか、お施主様らしさが滲み出た作品がとても素晴らしいと感じました。特に印象的だったのが「息子が仕事から帰った時にあったかいご飯を作ってあげたいんだけど、今の間取りだと息子が帰ってきたかどうかがわからない」というお施主様のお言葉から間取りを広げている、といった作品です。そうした、お施主様が感じている見えないニーズまでも汲み取ってプラスアルファの提案をしていくことで、結果としてお施主様らしい作品になっていますよね。

西濱 やはり評価の高い作品というのは、単に使いやすさなどの必要に迫られたリフォームというよりは、リフォームを機会にお施主様自身が生活に楽しみを感じられるようなプランニングができているものですよね。そこに結果、個性や魅力がともなうことで「お施主様らしさ」につながります。良い作品にはそこが共通していると思いますね。

藤本 たとえばお料理教室や暖炉、ガレージライフといったお施主様の趣味嗜好をリフォームによって実現する事例も、これからどんどん増えていくのかな、と感じました。「夢を叶えるリフォーム」とでも言いますか。これからの日本、リフォームで暮らしがこんなに楽しく変わるんです、といった前向きな提案が見られたことが喜ばしいですね。

福澤 お施主様のご要望のひとつ先の提案ができている。それが優秀作品に共通した魅力ということでしょうね。

スクラップ&ビルドから良質なストックに長く住む時代へ

スクラップ&ビルドから良質なストックに長く住む時代へ

西濱 経済性を優先して、取り壊しては建て替えて、という時代はもう終わりなんですよね。これだけ社会が成熟してしまうと、今あるものをなんとか活用するだとか、長寿命化させるといった発想は必要不可欠といえるでしょう。

藤本 欧米ではその考え方ですよね。リフォームすることで資産価値を上げて、売却したり、住みかえたりといった選択肢がたくさんある。

西濱 今までの日本は、住宅文化においても量をどんどんつくっていく世の中でした。ですが、これからは欧米同様、量より質のいいものをひとつでも多く造って、それを長く使い込んでいく、という世の中に変わっていくのではないかな、と感じますね。

審査員紹介

西濱浩次さん 建築家(株)コンパス建築工房 代表取締役

西濱 浩次さん
建築家
(株)コンパス建築工房 代表取締役

福澤佳恵さん 『SUUMOリフォーム』 編集長

福澤 佳恵さん
『SUUMOリフォーム』編集長

藤本一彦さん パナソニック(株)エコソリューションズ社 デザインセンター 所長

藤本 一彦さん
パナソニッ(株)
エコソリューションズ社
デザインセンター 所長

※役職等は審査会当時のものです。

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