子ども達の成長に伴い、マンションから戸建住宅への住み替えを計画された I 様。生まれ育った思い出多き実家が空き家になっていたので、思い切って建て替えることに。ただその敷地は南北に細長いため太陽光の入る部屋が限られ、特に北側は暗くなってしまうのが難点でした。この問題を克服するために採用したのが、敷地の中央に中庭を設けるプランです。中庭からの光が中央部の廊下を通って各部屋に届き、随所に設けた窓から風が入ります。暗くならないかと心配していた北側の玄関には、ガラスブロックの明かり取りを設け、やわらかい光が満ちた空間になりました。リビングは南側の2階に配置し、大きな開口部を設けて開放感を高めています。

南北に長い I 様邸の北側玄関
適所にたっぷりと収納があることは、暮らしやすい家の第一条件と考えられていた I 様。細長い敷地を利用して西側に収納を配置し、仕舞うモノと収納する場面をイメージして、「隠す」「見せる」収納を使い分けました。小屋裏も利用して量を確保し、お子様の成長とともに増えていくモノにも対応できるようにしました。家中に光があふれる明るい空間となった I 様邸。子どもたちとご夫婦の笑顔もひときわ明るく輝いているようです。

南側の大きな開口部から明るい光が入る2階のLDK。天井には空気を循環させるファンを設置しました。小屋裏収納につながる3つの窓が空間のアクセントに

2階リビング南側のバルコニー。広い開口部で内と外をつなぎ、開放的に。




階段や廊下にも多くの窓を設け、あふれんばかりの日の光が差し込んできます。



中庭に面して浴室を配置。窓から中庭を眺められ、露天風呂気分を味わえます。



大きな開口部を設けた寝室。奥様のご希望でスウィートフェミニンな雰囲気に。



LDKからの風が抜ける子供部屋にはロフトを設置。子供たち大喜びの空間に。

